音楽っていいな

10月27日、ルーテル市ヶ谷センターで行われたチャイムジャンボリーにランサンブルミューズは4年ぶりに参加しました。

神奈川チャイムフェスティバルとはまた違った雰囲気の中、自分たちの使い慣れたクワイアではないお借りした楽器での演奏は、戸惑うこともありましたが何とか無事終えることができ、他のチームの選曲や奏法など学ばせていただくことができました。

 

その2日後、私はサントリーホールで素敵な演奏会を体験しました。チェコフィルハーモニー管弦楽団の演奏を聴いた時のことです。

ドヴォルザークのチェロ協奏曲を弾かれたチェリストが、アンコールにあのパブロカザルス編曲の「鳥の歌」を演奏しました。

この曲はカザルスが国連の記念コンサートで演奏する際に『私の故郷カタルーニャでは、鳥たちは平和(ピース)平和(ピース)平和(ピース)!と鳴きながら飛んでいるのです』と語り演奏されたというお話が残っております。

チェリストの最初の1音でホールは静まり返り、カタルーニャ民謡の曲が進むにつれ空気が静かに浄化されていくような…そんな感じがしました。

私の周りでは目頭を押さえて聴いていらっしゃる方が何人か…おられました。

世界の情勢が混沌としている今、ホールに集う見知らぬ人たちの心が一斉にかの争いの地に暮らす人々の無事や、平和を心から願った時間になったような気がしました。

アンコールにこの曲を選びプレゼントしてくださったチェリストに、私たちは感謝の気持ちを込めていつまでも拍手を送った素敵な午後のコンサートでした。

音楽を聴くことができる幸せ、気持ちを同じくし練習してきた仲間と一緒に演奏できる幸せ、そして人を想うこと、そういったことに感謝をしながら、おっきなお月様(後で知ったこの日は満月)に送られて家路を急ぎました。

by メンバー Y.M